真空保存容器とは?密閉容器との違いをわかりやすく解説

一般的な密閉容器と真空保存容器の違い 食品保存

「真空保存容器と一般的な密閉容器は、何が違うのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。

どちらも食品を保存するための容器ですが、容器を閉じたあとの内部の状態に違いがあります。

密閉容器は、フタを閉じて外部から空気や水分が入りにくい状態にする容器です。一方、真空保存容器は、フタを閉じたあとに専用ポンプなどを使って容器内の空気を抜き、内部の空気を少なくした状態で食品を保存します。

本記事では、真空保存容器の仕組み、密閉容器との違い、メリット、使用時の注意点についてわかりやすく解説します。

真空保存容器は、フタを閉じたあとに容器内の空気を減らして保存する容器です。ただし、食品を無菌にしたり、常温保存を可能にしたりするものではありません。

真空保存容器とは

真空保存容器とは、容器内の空気を専用の手動ポンプや電動ポンプで吸引し、内部の空気を減らして食品を保存する容器です。

食品を容器に入れてフタを閉じただけでは、容器の中には空気が残っています。真空保存容器は、その空気を外へ排出するためのバルブやポンプに対応した構造を備えています。

ただし、家庭用の真空保存容器は、工業用設備のような完全な真空状態をつくるものではありません。一般的には、容器内を通常よりも低い圧力の状態にして、食品が空気に触れる機会を減らすために使用します。

密閉容器との違い

一般的な密閉容器と真空保存容器の大きな違いは、フタを閉じたあとに容器内の空気を抜くかどうかです。

比較項目密閉容器真空保存容器
基本的な仕組みフタを閉じて外部から空気や水分が入りにくくするフタを閉じたあと、内部の空気をポンプで吸引する
容器内の空気閉めた時点の空気が残るポンプで空気を減らす
必要な道具基本的に容器とフタのみ対応するポンプが必要
主な用途食品の小分け、持ち運び、冷蔵・冷凍保存作り置き、食材管理、空気との接触を減らしたい保存
使用時の手間フタを閉めるだけフタを閉めたあとに吸引操作を行う

密閉容器は、短時間で簡単に保存できることが利点です。真空保存容器は吸引操作が必要ですが、作り置きや食材を計画的に管理したい場合に活用しやすい保存方法です。

密閉容器と真空保存容器の内部に残る空気の違い

編集部が商品仕様を確認するときに見る3つのポイント

編集部では、保存容器の商品企画や販売に関わる際、見た目だけでなく、フタ・パッキン・バルブ・ポンプの仕様を確認しています。密閉容器と真空保存容器を見分けるときは、次の3点を確認すると構造の違いを理解しやすくなります。

空気を抜くためのバルブがあるか

一般的な密閉容器は、フタとパッキンで外部から空気や水分が入りにくい状態をつくります。一方、真空保存容器には、容器内の空気を外へ出すためのバルブが設けられています。購入前には、フタにバルブがあるか、どの位置から吸引する構造なのかを確認すると違いを判断しやすくなります。

パッキンと容器の縁が均等に合うか

バルブが付いていても、フタが傾いていたり、パッキンと容器の縁の間に食品や水分が付着していたりすると、密閉状態を保ちにくくなります。商品仕様を確認するときは、パッキンの取り付け位置、取り外して洗えるか、容器の縁に均等に接する構造かも確認しています。

専用ポンプの必要性と対応条件が明確か

真空保存容器には、手動ポンプを使うタイプと電動ポンプを使うタイプがあります。容器だけでは吸引できない製品もあるため、ポンプが付属しているか、別売りか、どのバルブに対応しているかを事前に確認することが大切です。交換用ポンプを選ぶ場合も、外観だけで判断せず、メーカーが案内する対応条件を確認しましょう。

真空保存容器を使うメリット

食品と空気の接触を減らせる

食品は空気に触れることで、乾燥や酸化などの影響を受けることがあります。

真空保存容器は内部の空気を減らすため、通常の密閉保存と比べて、食品が空気に触れる機会を少なくするのに役立ちます。

ただし、すべての食品が同じような状態で保存できるわけではありません。食品の種類、調理方法、保存温度、保存前の鮮度によって結果は異なります。

作り置きした料理を管理しやすい

透明な容器を使用すると、フタを開けなくても中身を確認しやすくなります。

副菜、カットした食材、下ごしらえした肉や魚などを種類ごとに分けておけば、冷蔵庫の中で必要なものを見つけやすくなります。

保存した日を記録できる日付ダイヤルやラベルを活用すると、いつ保存した食品なのかを確認しやすくなり、使い忘れの防止にもつながります。

乾燥やにおい移りを抑えるのに役立つ

フタを正しく閉じて密閉することで、冷蔵庫内で食品が乾燥したり、周囲の食品からにおいが移ったりするのを抑えるのに役立ちます。

ただし、フタやパッキンに汚れが付着している場合や、フタが正しく取り付けられていない場合は、十分に密閉できないことがあります。使用前に、容器の縁、パッキン、バルブ部分が清潔になっているか確認しましょう。

冷蔵庫内を整理しやすい

同じ形状の保存容器を揃えると、冷蔵庫の棚に並べたり、重ねたりしやすくなります。

中身が見える透明な容器であれば、冷蔵庫の奥にある食材にも気づきやすくなり、食材の重複購入や使い忘れを減らす助けになります。

保存容器を使って整理した冷蔵庫内

真空保存容器の基本的な使い方

真空保存容器の操作方法は製品によって異なりますが、基本的な流れは次のとおりです。

真空保存容器に食品を入れてポンプで吸引する手順
  1. 清潔で十分に乾燥した容器に食品を入れます。
  2. 容器の縁やパッキンに食品、油分、水分が付着していないか確認します。
  3. フタを正しい位置に取り付け、四辺をしっかり閉じます。
  4. フタのバルブ部分に対応するポンプをセットします。
  5. ポンプを操作して容器内の空気を吸引します。
  6. 吸引後、フタが正しく密閉されていることを確認します。
  7. 食品に適した温度で冷蔵または冷凍保存します。

容器いっぱいまで食品を詰めると、フタやバルブ周辺に食品が触れて吸引しにくくなる場合があります。容器上部には適度な余裕を残しましょう。

真空保存は常温保存を可能にするものではない

真空保存で特に注意したいのは、容器内の空気を減らしても、食品が無菌になるわけではないという点です。

真空状態にしたからといって、冷蔵が必要な食品を常温で安全に保存できるわけではありません。肉、魚、調理済み食品などは、それぞれの食品に適した温度で保存する必要があります。

真空保存しても、冷蔵が必要な食品を常温で保存することはできません。食品に適した保存温度を守り、真空保存後もできるだけ早めにお召し上がりください。

農林水産省は、真空パックなどの密封食品であっても、表示された保存方法を確認し、冷蔵や冷凍が必要な食品は適切な温度で保存するよう案内しています。

また、酸素が少ない環境でも増殖する可能性がある細菌が存在します。そのため、真空保存を過信せず、次の点を守ることが重要です。

  • 調理器具、手指、容器を清潔にする
  • 調理後の食品を長時間室温に放置しない
  • 食品に適した冷蔵・冷凍温度を守る
  • 保存日を記録する
  • できるだけ早めに食べる
  • 異臭、変色、膨張などの異常がある食品は食べない

真空保存は、食品の消費期限や賞味期限を延長することを保証する方法ではありません。食品の状態を確認し、安全を優先して使用しましょう。

真空保存に向いている食品・注意が必要な食品

真空保存容器は、次のような食品の保存に活用できます。

  • 下ごしらえした肉や魚
  • 作り置きした副菜
  • カットした果物や野菜
  • ナッツや乾燥食品
  • チーズ
  • ご飯やパン
  • 少量ずつ分けた食材

一方で、食品の性質によっては注意が必要です。

発酵によってガスが発生する食品、炭酸を含む飲料、温かいままの料理などは、密閉容器内の圧力や食品衛生上の問題につながる可能性があります。

また、水分の多い食品や柔らかい食品は、吸引時に汁がバルブやポンプへ入り込まないよう注意してください。

真空保存に適しているか判断できない食品については、使用する保存容器の取扱説明書と食品の保存方法を確認しましょう。

真空保存容器を選ぶときの確認ポイント

容器の素材

ガラス製は中身を確認しやすく、においや色が移りにくい特徴があります。一方、プラスチック製は軽量で持ち運びやすいことが利点です。

サイズと形状

少量の副菜には小型、日常的な作り置きには中型、家族分の料理には大型など、用途に合うサイズを選びます。

同じ形状で複数のサイズが用意されていると、冷蔵庫やキッチン内を整理しやすくなります。

お手入れのしやすさ

フタやパッキンを取り外して洗えるか、汚れがたまりやすい部分がないかを確認します。

電動ポンプは水洗いできない製品が多いため、ポンプのお手入れ方法も事前に確認しましょう。

保存容器の縁とパッキンと真空バルブと電動ポンプ

加熱・冷凍への対応

電子レンジ、オーブン、冷凍庫、食器洗い乾燥機に対応しているかは、製品によって異なります。

「ガラス容器本体は使用可能でも、フタやパッキンは加熱不可」という場合もあるため、必ず取扱説明書を確認してください。

電動ポンプ対応の真空ガラス保存容器

手動で何度も空気を抜く操作が負担に感じる場合は、電動真空ポンプに対応した保存容器も選択肢になります。

MR MARUNの真空ガラス保存容器は、耐熱ガラス容器、真空対応フタ、電動真空ポンプを組み合わせた食品保存容器です。

S・M・Lの3サイズがあり、作り置きする料理の量や家族構成に合わせて組み合わせを選べます。

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よくある質問

真空保存容器に入れれば、食品は必ず長持ちしますか?

食品の種類、鮮度、調理方法、保存温度、容器の密閉状態によって異なります。真空保存は保存期間を保証するものではありません。保存後も食品の状態を確認し、できるだけ早めに食べましょう。

真空保存した食品は常温で保存できますか?

真空保存しただけでは常温保存できません。冷蔵や冷凍が必要な食品は、それぞれに適した温度で保存してください。

一般的な密閉容器でも十分ですか?

短期間の保存や持ち運び、小分け保存が目的であれば、一般的な密閉容器でも便利です。作り置きや食品管理で、容器内の空気を減らして保存したい場合には、真空保存容器が選択肢になります。

真空にならない場合はどうすればよいですか?

フタの四辺が正しく閉じているか確認してください。また、容器の縁、パッキン、バルブに食品、油分、水分が付着していると、正常に吸引できないことがあります。各部を清潔にしてから再度操作しましょう。

まとめ

密閉容器は外部から空気や水分が入りにくくする容器です。
真空保存容器は、フタを閉じたあとに内部の空気を減らして保存します。
どちらを使用する場合も、清潔な容器と適切な保存温度が大切です。

密閉容器はフタを閉じて外部から空気や水分が入りにくくする容器で、真空保存容器は、フタを閉じたあとに内部の空気をポンプで減らして保存する容器です。

真空保存容器は、食品と空気の接触を減らし、作り置きや冷蔵庫内の食品を管理しやすくするのに役立ちます。

ただし、真空保存は食品を無菌にしたり、常温保存を可能にしたりするものではありません。清潔な容器を使用し、食品に適した温度と保存期間を守ることが大切です。

用途、素材、サイズ、お手入れ方法を確認し、自分の生活に合った保存容器を選びましょう。

参考資料

この記事を書いた編集部
MARUN 暮らし研究所 編集部

MARUN 暮らし研究所編集部は、キッチン用品・生活用品の商品企画、輸入、販売を行うJ&C International株式会社が運営しています。耐熱ガラス製の真空保存容器ブランド「MR MARUN」の商品企画・販売を通じて得た知見や、お客様から寄せられたご意見・ご質問を参考に、食品保存、作り置き、冷凍・解凍、保存容器の選び方に関する実用的な情報を発信しています。記事は公的機関やメーカーなどの公開情報を確認し、必要に応じて実際の使用確認を行ったうえで編集・更新しています。

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