卵を安全に保存する基本は、購入後すぐに冷蔵庫へ入れ、パックのまま10℃以下で保存することです。冷蔵庫のドアポケットは開閉時の温度変化や振動を受けやすいため、庫内の棚に置くと安定して保存できます。
卵の賞味期限は、表示された保存方法を守った場合に「生で食べられる期限」を示しています。期限を過ぎた卵やひびが入った卵は生食を避け、状態を確認したうえで中心まで十分に加熱しましょう。
卵を保存するときの基本
パックに表示された保存方法と賞味期限を確認し、購入後は速やかに冷蔵してください。保存期間や取り扱い方法は商品によって異なるため、商品表示を優先します。
卵は冷蔵庫のどこに入れる?
卵は冷蔵庫のドアではなく、温度が比較的安定している庫内の棚に置くのが適しています。ドアポケットは取り出しやすい一方、ドアを開閉するたびに外気の影響を受け、卵に振動も加わります。
冷蔵庫内でも、冷気の吹き出し口に近すぎる場所では卵が凍結する可能性があります。吹き出し口を避け、食品の出し入れがしやすい棚の奥側または中央付近に、安定させて置きましょう。

冷蔵庫は10℃以下を保つ
殻付き卵の賞味期限は、10℃以下で冷蔵保存することを前提に設定されています。冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると冷気が循環しにくくなるため、庫内に適度な空間を残すことも大切です。
食品の温度管理については、食中毒を防ぐ保存温度とは?冷蔵・冷凍保存の注意点を解説でも詳しく紹介しています。
購入時のパックから出さずに保存する
卵は購入時のパックに入れたまま保存すると、衝撃や乾燥を防ぎやすく、賞味期限の表示も確認できます。冷蔵庫備え付けの卵ケースへ移すと、期限が分からなくなったり、卵を直接触る回数が増えたりするため注意が必要です。
卵の殻には目に見えない小さな穴があり、周囲の強いにおいの影響を受けることがあります。においの強い食品は密閉容器に入れ、卵の近くで汁漏れが起きないよう整理してください。

買い物から帰ったら早めに冷蔵する
卵を購入したら長時間持ち歩かず、帰宅後は早めに冷蔵庫へ入れます。夏場や移動時間が長い場合は保冷バッグを活用し、直射日光が当たる場所や高温になる自動車内には放置しないでください。
注意
一度冷蔵した卵を長時間常温に置くと、殻の表面に結露が生じる場合があります。必要な分だけ冷蔵庫から出し、使わない卵は速やかに戻しましょう。
卵の賞味期限が示している意味
一般的な食品の賞味期限は品質が保たれる期限ですが、殻付き卵では、表示された方法で保存した場合に生食できる期限として設定されています。卵かけご飯や半熟料理に使う場合は、賞味期限内の新鮮な卵を使用し、割ったらすぐに食べることが重要です。
賞味期限は未開封に相当する殻付きの状態で、表示どおりに保存した場合の期限です。常温に長時間放置した卵や、保存状態が分からない卵まで安全性を保証するものではありません。

賞味期限を過ぎた卵はどうする?
賞味期限を過ぎたからといって直ちに食べられなくなるとは限りません。ただし、生食や半熟調理は避け、割ったときの色、におい、状態に異常がないことを確認したうえで、卵黄と卵白が固まるまで十分に加熱します。
期限を大幅に過ぎたもの、保存状態が分からないもの、異臭や変色などの異常があるものは食べないでください。賞味期限と消費期限の違いは、賞味期限と消費期限の違いとは?正しい見方と保存の注意点も参考になります。
| 卵の状態 | 適した取り扱い | 注意点 |
|---|---|---|
| 賞味期限内・殻に異常なし | 表示どおり冷蔵し、早めに使用 | 生食は期限内の新鮮な卵に限る |
| 賞味期限を過ぎている | 状態を確認して十分に加熱 | 生食・半熟調理を避ける |
| ひびが入っている | 別容器に移さず、早めに十分加熱 | 長期保存や生食をしない |
| すでに割っている | 放置せず、すぐに調理 | 割り置きを避ける |
| 異臭・変色などがある | 食べずに処分 | 味見で確認しない |
ひび割れた卵と割った卵の注意点
殻にひびが入ると、殻の表面に付着していた細菌が内部へ入りやすくなります。購入時にひびや液漏れがないか確認し、持ち帰るときも重い食品を卵の上に置かないようにしましょう。
家庭内でひびが入った場合は生食せず、できるだけ早く中心まで十分に加熱します。ひび割れた卵を中身だけ別容器へ移して長く保存する方法は避けてください。
ボウルに割った卵や溶き卵も、室温に置いたままにせずすぐに調理します。調理の途中で時間を空ける場合も、長時間の割り置きはしないことが基本です。

食の安全ポイント
乳幼児、高齢者、妊娠中の方、免疫機能が低下している方には、生卵や加熱が不十分な卵料理を避け、できる限り十分に加熱した料理を提供することが推奨されています。
卵を調理するときの衛生管理
卵を触る前後には手を洗い、殻が調理済み食品や食器に触れないようにします。卵を割るために使ったボウル、菜箸、作業台なども使用後に洗浄してください。
卵は料理に使う直前に一つずつ小さな器へ割ると、殻の混入や卵の異常を確認しやすくなります。複数の卵を一度に使う場合も、一つに異常があったときにほかの卵へ混ざるのを防げます。
冷蔵庫内を清潔に保ち、卵やほかの食品を取り出しやすく整理する方法は、冷蔵庫の保存容器をすっきり整理する方法|取り出しやすい収納のコツをご覧ください。
よくある質問
卵はとがった方を下に置くべきですか?
向きだけで安全性が決まるわけではありません。購入時のパックに入れたまま、表示された保存方法に従って10℃以下で冷蔵することを優先してください。
卵を冷凍保存できますか?
殻付きのまま冷凍すると、中身が膨張して殻が割れる可能性があるため適していません。卵を使った加工品や調理済み料理を冷凍する場合は、料理ごとの適性と保存方法を確認してください。
ゆで卵は生卵と同じ期限まで保存できますか?
できません。加熱すると殻付き生卵とは保存条件が変わるため、生卵のパックに表示された賞味期限は適用されません。調理後は速やかに冷蔵し、早めに食べきりましょう。
汚れた卵は水洗いしてから冷蔵してもよいですか?
市販のパック卵は出荷工程で衛生管理されています。家庭で水洗いすると水分が付着するため、自己判断で洗わず、汚れや破損が目立つ卵は生食を避けてください。
まとめ
- 卵は購入後すぐに10℃以下の冷蔵庫へ入れる
- ドアポケットを避け、温度が安定した庫内の棚に置く
- 購入時のパックに入れたまま保存する
- 賞味期限内の新鮮な卵を生食に使用する
- 期限を過ぎた卵やひび割れた卵は十分に加熱する
- 割った卵は放置せず、すぐに調理する
- 異臭や変色などの異常がある卵は食べない


